コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

A. 材料・施工 » サステイナビリティ(環境側面)

サステイナビリティ(環境側面)

2024年6月27日(木) 13:15 〜 15:00 第6会場 (多目的ルームB)

座長:森島慎太郎(土木),掛川勝(建築)

[1266] コンクリート中の空気量が供用時のCO₂固定量に与える影響

西澤彩1, 桜井邦昭1, 新杉匡史1, 河合研至2 (1.大林組 2.広島大学)

キーワード:CO₂固定量、供用、中性化、炭酸化、空気量、ライフサイクルCO₂

コンクリートは供用中に自身の炭酸化に伴い大気中のCO2を固定する。このため,供用中の炭酸化を促進できれば,CO2固定量が増大し,ライフサイクルCO2の削減に寄与できる。炭酸化の進行は,セメントペースト濃度のほか,空隙量にも影響されると考えられる。そこで,空気量を変化させた試料を促進中性化養生した後にCO2固定量を測定し,測定結果を用いて供用中の炭酸化によるCO2固定量を試算した。その結果,セメントペースト中の空気量を20%から40%に2倍に増大すると,コンクリートの表面積当たりのCO2固定量は約2倍になると試算されること,またCO2固定量は中性化深さと強い相関があることを示した。