コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » はり

はり1

2024年6月27日(木) 10:50 〜 12:15 第9会場 (アースホール)

座長:三木朋広(土木),吉岡智和(建築)

[2048] 既存RC梁のあと施工開孔に対する鋼管補強に関する実験的研究

松井智哉1, 辻本泰雅1, 岡本匡平1 (1.豊橋技術科学大学)

キーワード:有孔RC梁、あと施工、新設開孔、開孔補強、鋼管、せん断耐力、reinforced concrete beam with opening

鉄筋コンクリート造建物のリニューアル工事においては,既存の梁に新設の開孔が必要とされる場合がある。本研究では,既存RC造梁のあと施工貫通孔に対して鋼管を用いて補強した場合の補強効果について確認するために静的加力実験を行った。開孔梁の最大耐力は無孔梁に比べて63%ほどに低下するのに対し,鋼管等により補強を施した試験体は78~87%の低下であった。鋼管補強を施すことで補強なしの開孔梁に比べて最大耐力は24~37%上昇し,補強効果を確認できた。また,本実験では既存の有孔梁のせん断耐力式において開孔寸法の影響を無視して評価することで,鋼管補強を施した試験体のせん断力を概ね評価できた。