コンクリート工学年次大会2024(松山)

講演情報

第46回コンクリート工学講演会

B. 構造・設計 » 既存・劣化構造物の評価

既存・劣化構造物の評価

2024年6月26日(水) 10:00 〜 12:00 第9会場 (アースホール)

座長:山本佳士(土木),岸本一藏(建築)

[2159] 実構造物における材料分離によるコンクリートの不均一性の調査

鈴木章太1, 佐伯竜彦1, 斎藤豪1 (1.新潟大学)

キーワード:材料分離、不均一性、骨材体積率、酸素拡散係数

構造物中のコンクリートは不均一であり,耐久性が部位によって異なる可能性がある。本研究では,撤去された構造物から採取したコンクリートコアを用いて,材料分離による同一部材内の骨材量の違いに着目して不均一性の調査を行った。また,物質移動抵抗性の指標としてコアの酸素拡散係数を測定した。 調査の結果,同一構造物の同一部材であっても,部位によって骨材量が異なることが確認できた。また,酸素拡散係数も部位によって異なり,骨材量と酸素拡散係数に相関があることが確認できた。このことから,コンクリートの不均一性が劣化抵抗性の不均一を引き起こしていることが示唆された。