[CO4] Presentation Awards Comedical 1
膝下動脈病変への血管内治療におけるHD-IVUS の有効性
【背景】
重症下肢虚血(CLI)の膝下病変(BTK)に対する血管内治療(EVT)の症例は増加している。しかし、現行治療では長期的な開存は期待できず、創部治癒・症状改善の為、繰り返し介入する必要がある。長期開存には初期成功と再狭窄予防の因子が必要であるが、ステント・薬剤性バルーンやアテレクトミーが使用できない本邦では、より最適なバルーン治療を選択しなければならない。従来のアンジオガイドの治療に加え、HD-IVUSは画質の高さから血管径、病変長、病変性状など多くの情報を提供する。我々は現在HD-IVUSを用いたEVTを行っている。
【目的】
BTKに対するIVUSガイドEVTの有効性を検討する。
【方法】
2016年~2018年に当院でBTKへのEVT症例を施行した238例を検討し、アンジオ・IVUSガイドの2群間で患者・病変背景および治療手技・臨床経過を比較した。
【結果】
アンジオ群(177例)とIVUS群(61例)を解析した。2群間で患者・病変背景・下肢潰瘍局在は差を認めなかった。IVUSガイド群で造影剤量(P=0.004)、アンジオ群でシースサイズ(<0.001)が大きかったが、その他治療因子は差を認めなかった。治療に用いたバルーンサイズは、ほぼすべての病変においてIVUS群で大きく(アンジオ2.23mm,IVUS 2.45mm:P<0.001)、創傷治癒期間も短縮できる結果であった。
【結論】
アンジオでのバルーン選択は過小サイズである可能性が高く、IVUSガイドでのEVTは、より正確な治療選択を可能にし、臨床経過を改善する可能性が示唆された。
重症下肢虚血(CLI)の膝下病変(BTK)に対する血管内治療(EVT)の症例は増加している。しかし、現行治療では長期的な開存は期待できず、創部治癒・症状改善の為、繰り返し介入する必要がある。長期開存には初期成功と再狭窄予防の因子が必要であるが、ステント・薬剤性バルーンやアテレクトミーが使用できない本邦では、より最適なバルーン治療を選択しなければならない。従来のアンジオガイドの治療に加え、HD-IVUSは画質の高さから血管径、病変長、病変性状など多くの情報を提供する。我々は現在HD-IVUSを用いたEVTを行っている。
【目的】
BTKに対するIVUSガイドEVTの有効性を検討する。
【方法】
2016年~2018年に当院でBTKへのEVT症例を施行した238例を検討し、アンジオ・IVUSガイドの2群間で患者・病変背景および治療手技・臨床経過を比較した。
【結果】
アンジオ群(177例)とIVUS群(61例)を解析した。2群間で患者・病変背景・下肢潰瘍局在は差を認めなかった。IVUSガイド群で造影剤量(P=0.004)、アンジオ群でシースサイズ(<0.001)が大きかったが、その他治療因子は差を認めなかった。治療に用いたバルーンサイズは、ほぼすべての病変においてIVUS群で大きく(アンジオ2.23mm,IVUS 2.45mm:P<0.001)、創傷治癒期間も短縮できる結果であった。
【結論】
アンジオでのバルーン選択は過小サイズである可能性が高く、IVUSガイドでのEVTは、より正確な治療選択を可能にし、臨床経過を改善する可能性が示唆された。