JET2019

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Presentation Awards Comedical

[L1-7] Presentation Awards Comedical 1

臨床工学技士部門

Sat. Feb 23, 2019 10:30 AM - 12:00 PM HallL-1 (Nexus)

Moderator: 白樫 貴宏(大阪府済生会中津病院),大澤 翼(東京蒲田病院)

[CO6] Presentation Awards Comedical 1

腸骨領域の患足・健足での血流計の有用性について

長谷川 健吾

【背景】

EVTでは,治療効果や治療中の血管閉塞のモニタリングを目的として我々は,レーザー血流計にて連続モニタリングを行っており,学会等でその結果を報告してきている.

今回,患足と健足の血流測定を行い,腸骨領域の症例で解析したので報告する.

【方法】

2017年9月~2018年9月の期間で,腸骨領域をターゲットとした16症例を対象とした.健足と患足の血流量をモニタリングし,10分間の平均をとり,各セグメント間で比較を行った.比較は,虚血率(%)=100×(患足)/(健足)で行った.

【結果】

両下肢が治療対象となった6例を除く10症例が解析対象となった.術前ABIは,右0.79±0.16,左0.59±0.2で,術後ABIは,右0.87±0.08左0.81±0.15であった.

単病変の虚血率は,治療前が1.1±0.4で,治療後に1.3±0.6となり,34±75.7%改善した.複数病変の虚血率は,治療前が0.7±0.12で,治療後に1.16±0.55となり,54.7±48%改善した.

【考察】

単病変及び複数病変症例で,治療によって虚血率の改善が認められた.しかし症例によっては,ABIは上昇したが血流量が低下した症例もあった.これは,測定している対象の違いに由来するものと考えられる.

今回,レーザー血流計を用いた虚血率によって治療効果を評価することができた.今後は,部位毎の変化率や長期予後を含めた基準点を検証していきたい.