[CO13] Presentation Awards Comedical 2
非造影下肢MRA におけるCompress SENCE の有用性に関する検討
【目的】MRIにおいて、Compress SENCE(CS)はParallel imaging(dS sence)による展開精度の向上と圧縮サンプリングによる少数サンプリングのデータの復元により撮像時間の短縮が可能である。心電同期法を用いたTOF法で収縮期のin flowを利用する非造影下肢MRA(以下simple T1W)においては撮像時間に直接CS factorは影響を及ぼさないが、shot durationの短縮が可能である。高心拍の患者においては、shot durationが長いと収縮期以降のデータも拾ってしまうためshot durationは短く設定するべきである。一方でCS factorの増加はサンプリングデータ不足による形状再現性の低下を引き起こす可能性がある。今回、simple T1WにおいてCSの併用を行い、血管評価が可能な最大のCS factorについて検討した。
【方法】装置はPhilips社製のMRI Inginia 1.5T を使用した.コイルはds Torsoを使用した。本研究に関して同意を得られた健常ボランティア3名に対してCS factorを0.5ずつ変化させて大動脈、浅大腿動脈、三分肢の三点において血管の形状再現性を放射線科医1名、循環器医1名(経験年数20~25年)と3名の診療放射線技師(経験年数5~20年)で視覚的評価を行った。
【結果】対象とした血管の形状が大きいほどCS factorは高い値を設定することが可能であった。大動脈“8”,浅大腿動脈“6”,三分肢“4”までが評価可能な上限値であった。
【結語】本研究の結果より、CS factorの設定は血管の形状や元データの数などが影響を及ぼすために臨床において使用する際は適切な撮像条件の設定が必要であることが示唆された。また、CS factorの上限値を理解することで,ある程度のshot duration timeが確保できる高心拍以外の患者において,面内分解能の向上に寄与できる可能性もあると考えられる。
【方法】装置はPhilips社製のMRI Inginia 1.5T を使用した.コイルはds Torsoを使用した。本研究に関して同意を得られた健常ボランティア3名に対してCS factorを0.5ずつ変化させて大動脈、浅大腿動脈、三分肢の三点において血管の形状再現性を放射線科医1名、循環器医1名(経験年数20~25年)と3名の診療放射線技師(経験年数5~20年)で視覚的評価を行った。
【結果】対象とした血管の形状が大きいほどCS factorは高い値を設定することが可能であった。大動脈“8”,浅大腿動脈“6”,三分肢“4”までが評価可能な上限値であった。
【結語】本研究の結果より、CS factorの設定は血管の形状や元データの数などが影響を及ぼすために臨床において使用する際は適切な撮像条件の設定が必要であることが示唆された。また、CS factorの上限値を理解することで,ある程度のshot duration timeが確保できる高心拍以外の患者において,面内分解能の向上に寄与できる可能性もあると考えられる。