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[1A50P] 当院におけるRSCとLSCの治療成績の比較検討
Keywords:LSC、RSC
【緒言】腹腔鏡下仙骨腟固定術(LSC)は骨盤臓器脱に対して有効な治療として普及している。また2020年にロボット支援腹腔鏡下仙骨腟固定術(RSC)も保険収載され、今後普及していくことが期待される。当院では、2013年よりLSCを開始し2022年4月よりRSCを開始した。今回LSCとRSCの治療成績について検討したので報告する。【方法】2022年4月〜2023年3月のLSC294例、RSC104例の手術成績について検討した。またOABSSとICIQ-SFをもとに術前と術後2か月におけるOAB症状とSUIを比較した。【結果】LSC:年齢72歳(以下、中央値)、BMI23.3、POP-Q stage Ⅱ83例,Ⅲ148例,Ⅳ63例、子宮摘出後21例。手術時間281分、出血量10ml。RSC:年齢72歳、BMI23.9、POP-Q stage Ⅱ15例,Ⅲ69例,Ⅳ20例、子宮摘出後17例。手術時間274分、出血量5ml。LSC:術前OAB131例(44%)、術後OAB消失78例(60%)。術前SUI63例(21%)、術後SUI消失43例(68%)、de novo SUI53例(23%)。RSC:術前OAB43例(41%)、術後OAB消失28例(68%)。術前SUI38例(37%)、術後SUI消失11例(29%)、de novo SUI33例(50%)。【考察】LSCとRSCの手術成績を比較して差はみとめなかった。短期間の観察であり、骨盤臓器脱の重症度等の因子の検討はなされていないが、術後OABは改善傾向であることが推測された。またRSCはLSCと比較して、de novo SUIが多かった。