日本女性骨盤底医学会 第25回学術集会

Presentation information

一般演題

保存的治療(全般)

保存的管理

Sat. Aug 5, 2023 1:45 PM - 2:25 PM Conference Room 1 (Japan Education Center Level 8)

座長:明樂 重夫、吉川 羊子

2:20 PM - 2:25 PM

[1B17P] 女性骨盤底疾患に用いる膣デバイスの検討

○中村 綾子1、関口 由紀1、新堀 萌歌1、前田 佳子1 (1. 女性医療クリニックLUNAネクストステージ)

Keywords:腹圧性尿失禁、膣弛緩、GSM

「目的」当院では女性泌尿科疾患で扱う、尿失禁、過活動膀胱、骨盤臓器脱、慢性骨盤痛、GSM などはすべて骨盤底の障害としてとらえ骨盤底疾患をトータルで治療することを目指し、骨盤底リハビリテーション、内服治療、磁気治療、ペッサリー療法、手術などを行っている。
多くはこれらの治療で満足度の高い結果が得られるが、これらの治療で十分対応できない症例に出会うこともあり、新たな治療の選択肢としてレーザーなどの膣用デバイスを導入した。現在は Fotona
社(スロベニア)製 Er:YAG レーザー装置 Fotona Smooth、DEKA 社(イタリア)製炭酸ガスフラクショナルレーザー装置 MonaLisa Touchを用いている。今回、腹圧性尿失禁およびGSMに対する腟デバイスの効果を検討した。「方法」腹圧性尿失禁に対してFotona Smooth で治療を行った50例、GSMに対してMonalisa Touchで治療を行った50例を対象とした。施中前および最終施術から1ヶ月後のICIQ-SF、パッド枚数、1日の尿失禁回数、60分パッドテスト、腟健康指数による評価を後方視的に比較した。
「結果」ICIQ-SFトータルスコア、尿失禁回数、腟健康指数のトータルスコアで有意な改善がみられた。「結論」腟デバイスによる骨盤底疾患に対する治療は有効な治療になりうる可能性がある。