The 57th Annual Meeting of the Japan National Conference on Geotechnical Engineering

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[39] Kansai Geo-informatics Network

Kansai Geo-informatics Network

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関西圏では、ほぼ40年前より土質工学会関西支部(現地盤工学会関西支部)の研究委員会活動を発端に地盤情報データベースの構築(現関西圏地盤情報データベース)と地盤研究が始まりました。

現在、この活動は、KG-NET・関西圏地盤情報協議会(KG-C)、KG-NET・関西圏地盤DB運営機構(KG-A)およびKG-NET・関西圏地盤研究会(KG-R)に引き継がれています。これらの組織の連携として、関西圏地盤情報ネットワーク(KG-NET)が形成され、関西圏地盤情報データベースを“関西圏の財産”と位置付けています。前述の3つ組織が関西圏における地盤情報活用の更なる発展を担うことを目的に各々が役割分担をして活動を行っています。

2022年より関西圏地盤情報データベースは、四国地盤情報データベースを追加したことにより約9万本のボーリングデータからなり、①地盤情報の蓄積による次世代への情報保存、②地盤情報の相互利用による建設活動への情報化・有効利用、③地盤情報を利用した地域地盤の研究・地盤問題の解決などに活用されています。
 
①地盤情報の情報保存
KG-NET・関西圏地盤情報協議会の構成員より2年ごとに提供されるボーリングデータを関西圏地盤情報データベースとして追加・更新を行い、会員に頒布しています。
 
②建設活動への情報化・有効利用
関西圏地盤情報データベースの利用効果として、地層(支持層)やボーリング調査深さの確認に関することに効果が高く、事前検討時の基本計画や見積もり根拠などにもよく利用されています。また、地震動評価における浅層地盤のモデル化や広域的な液状化予測にも利用されています。
 
③地域地盤の研究
関西圏地盤情報データベースを利用して、地域の特徴ある断面や地層分布を作成し、土質工学や地質学の専門的分野の解釈を加えて一般書籍にして研究成果を公表しています。

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