The 57th Annual Meeting of the Japan National Conference on Geotechnical Engineering

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[40] Lower Shinano River Office, Hokuriku Regional Development Bureau, Ministry of Land, Infrastructure, Transport and Tourism

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 新潟県には、大河津分水・関屋分水を含めて多くの人工河川や放水路が現存しています。これは、越後平野の標高が海面よりも低く海岸線に砂丘が発達していることから、海への出口が塞がれているために水害常襲地帯であり、これを解消するために多くの人工河川等が建設されました。

 今では日本有数の米どころとして知られる新潟ですが、以前は水はけが非常に悪く腰まで水に浸かりながら稲作がされ、お米の質も「鳥またぎ米(味が悪く、鳥もまたいで食べない)」と呼ばれるほどで、農家を始め地域の苦労が絶えないものであったそうです。

 しかしながら、大河津分水(1922 年)や関屋分水(1972 年)の建設等により、越後平野の治水安全度は飛躍的に上昇するとともに、農業の生産性向上や交通の発達など新潟の発展に寄与しています。

 越後平野の人々の暮らしを劇的に変えるターニングポイントとなった大河津分水、県都発展の原動力となった関屋分水は、令和4年8月にそれぞれ通水100 周年、50 周年を迎えます。

 信濃川の豊かな恵みに感謝し、先人の偉業を讃えるとともに、地域の皆様により深く理解され、未来につながることを願って、このパネルを作成しました。