[SL-01] 新潟の大地の生い立ちをフォッサマグナからひもとく
日本列島の大地の特徴といえば、なんと言ってもフォッサマグナ(ラテン語で「大きな溝」を示す)であり、ドイツ人地質学者エドムント・ナウマンが明治時代に発見した地質構造のことである。日本列島誕生時に生じた大地の裂け目と言ってよいであろう。新潟の大地の生い立ちを語る時もフォッサマグナが欠かせない。佐渡の金銀鉱床は、日本列島が大陸から裂ける時の火山活動の産物であるし、「日本書紀」に越の国から献上されたとされる「燃ゆる水」(石油)は、フォッサマグナを埋め立てた地層がそのゆりかごであった。海底であったフォッサマグナはやがて隆起に転じ、今も続く隆起の過程で断層が動き、地形が形作られてきた。隆起した丘陵や山地では地すべりが生じ、棚田に利用された。新潟平野は、最後まで残ったフォッサマグナの海を信濃川が埋積した名残である。フォッサマグナには、富士火山帯と呼ばれる南北方向の火山列が生じ、その最北端が活火山である妙高山と焼山である。このように新潟の大地は、「禍福はあざなえる縄のごとし」の大地と暮らしとの関係がみてとれる格好の野外学習フィールドでもある。
※詳細は左メニューバーの「開会セレモニー&特別講演(一般公開)」のページをご参照ください
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