[SY4-2] 地域における総合病院精神科医療の展開
北海道大学病院、市立札幌病院で研修後、市立室蘭総合病院、函館渡辺病院、市立札幌病院静療院、JA倶知安厚生病院に勤務、2013年から市立札幌病院精神医療センター。
日本精神神経学会専門医指導医、日本総合病院精神医学会専門医指導医・評議員。
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シンポジウム
2019年8月1日(木) 14:30 〜 16:00 第5会場 (107会議室)
座長:
山口 武兼(公益財団法人東京都保健医療公社 理事長)
牧野 憲一(一般社団法人日本病院会 常任理事/旭川赤十字病院 院長)
身体科の医療においては、入院医療中心から地域生活中心へ、高齢者も住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるように、「住まい・医療・介護・予防・生活支援」が一体的に提供されるよう、地域包括ケアシステムが大きく変貌しています。一方で、精神科医療は大きく出遅れているとの反省から、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」が提言され、いくつかの施策が統一感を持てないまま実施に移されています。
高齢者を対象とした地域包括ケアシステムでは、市区町村が主体になって日常生活圏域(中学校区)を守備範囲にシステムが構築されていますが、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムでは、各都道府県の障害保健福祉圏域ごとに連携をとる方向で、とても一人ひとりに目が行き届く状況ではありません。精神障害者も高齢の認知症者も同じように、日常生活圏域における「まち」の中でケアされる必要があります。
また、経済的な問題からは、フィンランドの社会・保健医療ケア基礎資格職ラヒホタイヤ(Practical Nurse)のような多機能な職種の育成を考えてみる必要もあるでしょう。さらには、発展し続けているICT(情報通信技術)や、将来的にはAI(人工知能)の活用も視野に入ってきます。
このシンポジウムでは、「精神障害(認知症含む)にも対応した地域包括ケアシステムの構築」に向けて、将来を見据えた夢のある議論を展開したいと思います。
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