第69回日本病院学会

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シンポジウム

シンポジウム4
精神障害(認知症含む)にも対応した地域包括ケアシステムの構築に向けて

Thu. Aug 1, 2019 2:30 PM - 4:00 PM 第5会場 (107会議室)

座長:
山口 武兼(公益財団法人東京都保健医療公社 理事長)
牧野 憲一(一般社団法人日本病院会 常任理事/旭川赤十字病院 院長)

 身体科の医療においては、入院医療中心から地域生活中心へ、高齢者も住み慣れた地域で自分らしい暮らしを続けることができるように、「住まい・医療・介護・予防・生活支援」が一体的に提供されるよう、地域包括ケアシステムが大きく変貌しています。一方で、精神科医療は大きく出遅れているとの反省から、「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」が提言され、いくつかの施策が統一感を持てないまま実施に移されています。
 高齢者を対象とした地域包括ケアシステムでは、市区町村が主体になって日常生活圏域(中学校区)を守備範囲にシステムが構築されていますが、精神障害にも対応した地域包括ケアシステムでは、各都道府県の障害保健福祉圏域ごとに連携をとる方向で、とても一人ひとりに目が行き届く状況ではありません。精神障害者も高齢の認知症者も同じように、日常生活圏域における「まち」の中でケアされる必要があります。
また、経済的な問題からは、フィンランドの社会・保健医療ケア基礎資格職ラヒホタイヤ(Practical Nurse)のような多機能な職種の育成を考えてみる必要もあるでしょう。さらには、発展し続けているICT(情報通信技術)や、将来的にはAI(人工知能)の活用も視野に入ってきます。
 このシンポジウムでは、「精神障害(認知症含む)にも対応した地域包括ケアシステムの構築」に向けて、将来を見据えた夢のある議論を展開したいと思います。

[SY4-3] 認知症医療において精神科が果たすべき役割

北村 立 (石川県立高松病院)

【略歴】
1987年3月 自治医科大学卒
1987年6月 石川県厚生部技術吏員(医員)
1987年6月 石川県立中央病院初期臨床研修医
1988年10月 市立輪島病院舳倉診療所
1989年4月 公立穴水総合病院兜診療所
1992年4月 石川県立高松病院
2004年4月 同院診療部長
2007年4月 同院副院長
2009年4月 石川県認知症疾患医療センター所長を兼任
2013年4月 石川県立高松病院院長

【資 格】
医学博士、精神保健指定医
日本精神神経学会・日本老年精神医学会・日本認知症学会 専門医・指導医
【教 育】
金沢大学医薬保健学域医学類臨床教授(学外)
金沢医科大学臨床教授(学外)
自治医科大学臨床教授(地域担当)

【その他】
全国自治体病院協議会精神科特別部会会長、石川県精神科神経科医会会長

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