[KR2-3] 診療所看護職員を対象とした療養支援能力向上を目指す研修報告
診療所は地域住人にとって身近な医療機関であり、全国の医療施設数においては半数以上を占める。また就業場所のうち診療所の看護職員数は18.8%を占めており、病院(60.5%)の次に多いが、診療所の看護活動についてはあまり知られていない。 日本医療福祉生活協同組合連合会(以下、医福連)は、地域の医療・介護・福祉の連携を図りながら、地域に根ざした医療を展開している。2022年現在、医福連に加入している生協法人には病院75施設、診療所326施設があり、医福連としても、外来看護職員の在宅療養支援能力を高めることは重要な課題である。 本研修を医福連で行うため日本看護協会に申し込み、2024年6月から9月末までの予定で23の生協法人、約500名の外来看護職員が参加した。医福連では研修支援として、研修運営者や演習ファシリテーターを対象とした説明会の実施、研修運営資料の共有などを行った。また研修前後にアンケートをとり本研修の有効性を確認する予定である。今回、医福連で行った研修支援、各法人の研修成果について報告する。