[KR5-2] グローバルヘルスのキャリアにおける看護職人材の強みと展望
グローバルヘルスの課題やアクターの多様化に伴い、多彩な専門性と経験を有する人材育成の必要性が高まっている。国立国際医療研究センターグローバルヘルス人材戦略センターでは、2017年の創設以来、WHO、UNFPA、Gavi等の保健関連の国際機関への就職を希望する志願者の支援を行ってきた。多くの志願者と接する中で、看護職人材が臨床の現場において培う医療の専門性、コミュニケーション・スキル、チーム・マネジメント・スキル、クライシス・マネジメント・スキル等の多くが国際機関勤務において必要不可欠のスキルであり、看護職人材は国際機関に向いていると確信するに至った。本報告では、国際機関における看護職向けポスト・選択肢、看護職出身の現役職員の経歴紹介、看護職人材の強み、国際機関で働く利点等について説明する。そして、看護職人材には様々な可能性・進路があり、自分の強みを構築しつつキャリア開発を展開することの大切さについて考える。