第55回(2024年度)日本看護学会学術集会

講演情報

都道府県看護協会公募企画

都道府県看護協会公募企画⑥:愛知県 若手看護職のリーダーシップ教育研修プログラムの実践と課題

2024年9月29日(日) 09:00 〜 10:00 第4会場 (大会議室A2)

座長:森田 恵美子

講師:友廣 智香・槙下 朱音・出石 敬子

[LK6-3] 若手看護職が取組んだリーダーシップ教育研修Ⅰの評価と課題

~研修受講者と指導者のそれぞれの立場から~

出石 敬子 (前愛知県看護協会教育センター長)

2022年度から重点事業として若手看護職リーダーシップ教育の開発に取組み、2023年度には卒後2年目看護職の313名が「自部署の課題を解決しよう」とリーダーシップ教育研修に臨んだ。研修終了後のアンケート調査結果より、80.0%以上の研修受講者が「リーダーシップの基本的知識が理解できた」「指導者の支援を受けて自部署の課題に取組むことができた」に対し「そう思う」「ややそう思う」と回答した。また、「課題に取組み達成感があった」については69.0%であった。知識を得て、取組むが達成感がやや低いという課題が明らかになった。指導者は、「若手看護職のリーダーシップ能力開発のための研修の必要性が理解できた」「学んだ知識を実践に活かすよう支援した」に対し、80.0%以上が「そう思う」「ややそう思う」と回答した。自由記載では、「課題の選定、実施・評価方法についてフィードバックされる良い研修だ」、「日常業務と並行して行うには負担が大きい」等という意見があった。リーダーシップ育成の必要性を理解し支援に取組むが、指導者の負担が大きいという課題が明らかになった。