[LK7-2] 地域の感染症対応力向上のネットワークづくりをめざした実践研修の紹介
京都府看護協会が実施する新興感染症対策に関する看護師養成研修は、①オンデマンド配信による基礎知識研修②他施設で直接感染対策を学ぶ実践研修③実践研修での学びを共有する演習・意見交換会で構成されている。演者は本研修の企画委員であり、また感染管理認定看護師として病院の感染対策部に所属し、実践研修では受講生を受け入れ指導にあたってきた。実践研修では、自施設の感染対策の現状と課題を整理した事前課題が提出され、それに沿って研修を受けてもらうことで解決の糸口の明確化が図られている。また受け入れる側も改めて自施設の感染対策の見直しをする機会となり、双方で感染対策の向上と、また近隣施設を実習施設とすることで、地域でのネットワークづくりにも繋がっている。演習・意見交換会では実践研修を受け入れた施設の指導者も参加し、京都府内全域の感染管理担当者や受講生達が、各施設の感染対策の実際を共有できる貴重な機会となっている。実践研修の具体と成果について報告すると共に、他府県での取り組みについても情報交換させて頂きたい。