[LK7-3] 病院施設における感染症対策に関する人材育成の課題と展望
~京都府感染症対策に関する看護師養成研修を通してー看護管理者の立場より〜
京都府で実施している新興感染症対策に関する看護師養成研修は、病院施設において感染症に対応できる看護師の育成を図り、感染拡大期に患者受入体制の強化を図ることを目的としている。演者は看護部長の立場から、感染拡大期に各施設で活躍できる人材の確保として施設の看護管理者が本研修に期待すること、また本研修の企画運営委員および感染管理認定看護師の立場から、京都府域における感染対策の課題と感染管理のスペシャリスト育成への期待について発言する。本研修はオンデマンドの基礎知識研修、病院施設での実践研修、そして受講者および実践研修を受け入れた16施設の感染管理認定看護師が集合し、実践研修報告だけでなく、院内で発生した感染症の事例検討を指導者も交えてグループディスカッションし、感染対策を実践レベルにまで深めるという企画となっており、各施設の感染対策の要となる人材育成に貢献できるものと考えている。これらの研修を終えた受講者が、各施設で感染対策のリーダーとなり活動ができるよう、施設の看護管理者がその支援体制を整備することが重要であり、看護管理者の役割について検討したい。