[SY4-3] 誰一人取り残さない「地域の健康づくり」において、看護が貢献できること
人生100年時代を迎え、少子高齢化の進展や社会の多様により人々の健康課題も多様化している中、地域の健康づくりの重要性が増している。「誰一人取り残さない健康づくり」実現のために、地域の看護職の役割について深めたい。 弊社は「誰もが心身ともに健康で活き活きと活躍できる社会づくり」を理念とし、自治体の委託を受け、地域住民の健康づくりや介護予防事業の企画と実施を行っている。 被保護者や後期高齢者に対し、健診受診勧奨を基本とし、糖尿病等の生活習慣病(重症化)予防やフレイル予防等々を実施した。家庭訪問や電話等で対象者との信頼関係を築きながら、日常生活と健康の関係について認識を持たせ、必要な者には主治医と連携して数ケ月間継続して支援し、健康意識の向上と日常生活の行動変容を目指した。これまでの取組みで、健診受診率向上や日常生活の改善が見られ、HbA1c値等データが改善された者も少なくない。 今後は、個人への丁寧なアプローチの継続だけでなく、地域全体を巻き込んだ持続可能な支援モデルの構築や多職種連携の強化等が課題であり、益々、地域の看護職への役割が求められていると考える。