[口演M-38-2] ポスター掲示によるユマニチュードⓇの視点を取り入れた認知症患者への看護ケアの変化
Keywords:認知症、ポスター、ユマニチュードⓇ、人間らしさ
【抄録】
【目的】ポスター掲示によるユマニチュードⓇの視点を取り入れた認知症患者への看護ケアの変化を明らかにする。【方法】1. 対象:看護師17 名、2. 期間:2021 年9 月~ 2022 年10 月、3. データの収集方法:ユマニチュードⓇ「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4 つの柱を具体的にしたポスターをナースステーション・休憩室に掲示しその後の看護ケアの変化等について半構成的面接を行った。4. 分析方法:逐語録を作成し、質的記述的方法で分析を行った。5. 倫理的配慮:対象者には研究目的、参加の自由、プライバシー保護、学会発表の予定等について、文書と口頭で説明し、同意書に署名を得た。【結果】分析結果から4 カテゴリ〈 患者との関わりへの看護師の意識の変化〉〈 患者との関わりへの看護師の行動変化〉〈 関わりの変化がもたらす効果の実感〉〈 ユマニチュードⓇを実践する難しさ〉12 のサブカテゴリ≪「帰宅願望」のケアの方法を再認識≫≪「触れる」ことの重要性を再認識≫≪「立つ」ことの重要性を再認識≫≪スピーチロックせず傾聴≫≪ケア遂行優先でなく患者のペースに合わせたケアの実践≫≪患者との信頼関係構築を意識した関わり≫≪患者の表情変化がみられ信頼関係構築を感じ取ることの気づき≫≪患者の立場や思いに寄り添ったケアの実践に変化したことで患者の行動変化を実感≫≪患者からのポジティブな返答に変化し喜びを実感≫≪スムーズにいくケアを実感≫≪ユマニチュードⓇの受け入れができない気持ち≫≪興奮状態の患者に対する苦手意識≫が抽出された。【考察】実際にユマニチュードⓇを実践する事で、「立つ」援助が人間らしさに結び付つく等、看護師の意識や行動変化がみられ〈関わりの変化がもたらす効果の実感〉へと繋がったと考えられる。看護師が患者との信頼関係構築の重要性を再認識し、患者にとって安心できる存在だと認識されることがいかに重要であるか明らかとなった。一方で、〈 ユマニチュードⓇを実践する難しさ〉 や課題も残った。今後は看護師全員が認知症を深く理解し、日々のケアを振り返り現状のケアを見直す機会を設ける必要があると示唆された。
【目的】ポスター掲示によるユマニチュードⓇの視点を取り入れた認知症患者への看護ケアの変化を明らかにする。【方法】1. 対象:看護師17 名、2. 期間:2021 年9 月~ 2022 年10 月、3. データの収集方法:ユマニチュードⓇ「見る」「話す」「触れる」「立つ」という4 つの柱を具体的にしたポスターをナースステーション・休憩室に掲示しその後の看護ケアの変化等について半構成的面接を行った。4. 分析方法:逐語録を作成し、質的記述的方法で分析を行った。5. 倫理的配慮:対象者には研究目的、参加の自由、プライバシー保護、学会発表の予定等について、文書と口頭で説明し、同意書に署名を得た。【結果】分析結果から4 カテゴリ〈 患者との関わりへの看護師の意識の変化〉〈 患者との関わりへの看護師の行動変化〉〈 関わりの変化がもたらす効果の実感〉〈 ユマニチュードⓇを実践する難しさ〉12 のサブカテゴリ≪「帰宅願望」のケアの方法を再認識≫≪「触れる」ことの重要性を再認識≫≪「立つ」ことの重要性を再認識≫≪スピーチロックせず傾聴≫≪ケア遂行優先でなく患者のペースに合わせたケアの実践≫≪患者との信頼関係構築を意識した関わり≫≪患者の表情変化がみられ信頼関係構築を感じ取ることの気づき≫≪患者の立場や思いに寄り添ったケアの実践に変化したことで患者の行動変化を実感≫≪患者からのポジティブな返答に変化し喜びを実感≫≪スムーズにいくケアを実感≫≪ユマニチュードⓇの受け入れができない気持ち≫≪興奮状態の患者に対する苦手意識≫が抽出された。【考察】実際にユマニチュードⓇを実践する事で、「立つ」援助が人間らしさに結び付つく等、看護師の意識や行動変化がみられ〈関わりの変化がもたらす効果の実感〉へと繋がったと考えられる。看護師が患者との信頼関係構築の重要性を再認識し、患者にとって安心できる存在だと認識されることがいかに重要であるか明らかとなった。一方で、〈 ユマニチュードⓇを実践する難しさ〉 や課題も残った。今後は看護師全員が認知症を深く理解し、日々のケアを振り返り現状のケアを見直す機会を設ける必要があると示唆された。