シンポジウム3 看護職の力で行う人々の健康・療養支援

[SY3-3] 地域とともに“ここで、生きる”を支援

樋口 千惠子 (たんがく理事長)

【抄録】
　平成 23 年 1 月より、地域のみなさんの生活の延長線上に、ホームホスピスを位置付け、まるで実家のような古民家で、その方らしく生き抜いていただくための環境を家族・とも暮らしのお仲間、地域の方々とともに行ってきた。たんがくの家は、開設以来、ばんこの会（現たんがく村を育てる会に発展）という地域組織をつくり、“ 応援するばい！あなたの命、わたしの命、みんなの命 ” ホームホスピスたんがくの家の事業を通じて支えあうコミニティづくりと題し、地域の方々と多くの催しを行い信頼関係の樹立を目指した。
　この地域の方々がなじみの地域でなじみのみなさんと安寧に今までの生活の延長ができ、『ここで年がとれる』『あんたがおってよかった』とお互いの存在を認め合い、“ 今の自分にできることを交換し合う関係性 ” の構築を地域資源と位置づけ、地域の方々の様々な『ここで、生きる』を応援する活動の一環として、住民自主活動 “ たんがく村を育てる会 ” ができ、『学びの館 たんがく楽館』を開設し、“ おせっかいの文化 ” を花さかそうと取り組んでいる。