都道府県看護協会公募企画5：大阪府　プラチナナースのセカンドキャリア支援　看護管理者の取り組み報告

[LK5-3] 在宅療養分野で活躍できるプラチナナースの求職側、求人側の現状

^○鞁田 佳代子 (めぐみ訪問看護ステーション専務取締役兼統括所長)

【抄録】
　在宅療養分野で活躍しているプラチナナースの就業場所は、診療所・介護保険施設、在宅等である。今回は、訪問看護ステーションで働くプラチナナースの現状を調査した。
　実態調査では、看護管理者が考えるプラチナナースが就業しているメリットは、知識や技術が卓越しており、経験が豊富なため施設全体の教育・看護の質向上につながり、さらにスタッフの悩みや困っていることの相談に乗ってもらえること。その他、看護実践として臨機応援な対応が可能なことを挙げられていた。デメリットとしては、IT 機器の操作のスムーズな受け入れが出来ない可能性があることや体力・持久力の低下を鑑み、体格の大きな利用者への訪問や指示内容により訪問先を選択する際に配慮が必要になってくる。まとめとしてこれからの少子化・人口減少などを考えると訪問看護の需給は増えるが、看護師の人員確保は難しいことが予想されるため、デメリットを補いながらプラチナナースが継続して働ける環境調整は必要である。また、プラチナナースだから出来る経験知を生かしたヘルスケアアセスメント・コミュニケーション・看護技術、など、若い看護師の役割モデルになることがプラチナナース自身にも自己の役割を認識する機会になると考える。