都道府県看護協会公募企画6：愛知県　アドバンス助産師の活躍支援に向けて
～看護管理者の働きかけ～

[LK6-3] アドバンス助産師の活躍

～看護管理者としてのスタッフ支援～

^○丸山 真希 (公立陶生病院助産師長)

【抄録】
　A 病院は、愛知県尾張東部医療圏にある地域周産期母子センターで、ハイリスク妊婦管理や地域の妊産婦が安心して妊娠・出産・育児ができるよう行政と連携し継続的な支援を実践している。A 病院では９名のアドバンス助産師が中心となり、2019 年度よりOJT による若手助産師育成と母乳外来の充実を目的とした「乳房ケア実践能力習熟段階（以下、乳房管理ラダー）」を構築した。乳房管理ラダー表、評価表はCLoCMiP^Ⓡ レベルⅢをベースに作成した。2020 年度より乳房管理ラダーを運用開始し、乳房管理ラダーⅣ以上で母乳外来ができるとした。
　看護管理者として、アドバンス助産師による乳房管理ラダーの定着促進活動を支援した。スタッフのラダー面談では目標を共有し、モチベーションを維持できるよう働きかけた。現在、乳房管理ラダーⅣ以上が14 名となり、助産師の半数が母乳外来に携わるようになった。若手助産師とアドバンス助産師が乳房管理について活発にディスカッションする場を持つようになったことからも、今後の助産ケア全体の質向上につながると考える。