第54回(2023年度)日本看護学会学術集会 大阪

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シンポジウム

シンポジウム1 看護管理者が認定看護師に特定行為研修の受講を促した経緯と特定認定看護師の活動の実際

Fri. Sep 29, 2023 1:15 PM - 2:45 PM 第3会場 (1003)

座長:荒木 暁子

講師:乾 早紀子・竹之内 美栄・村上 純子・石山 いずみ

[SY1-2] 看護管理者が認定看護師に特定行為研修の受講を促した経緯と特定認定看護師の活動の実際

竹之内 美栄 (奈良県西和医療センター副院長兼看護部長/認定看護管理者)

【抄録】
 当センターは奈良県西和地域の基幹病院で300 床の急性期病院である。地域の医師数割合は全国、県全体より低く、院内医師数は特定行為研修受講開始時の2018 年は65 名で、慢性的な不足に陥っていた。特定行為研修受講推進にあたっては、医師不足の当院にとってメリットが高いことを強調し、幹部、診療部長が出席する会議で理解を得た。当初の育成目標数は院内各勤務2 名(専従の認定看護師除外)配置が可能な12 名とした。認定看護師は、全国的な研修推進の流れに乗るべきとの判断とより高い専門性の発揮への期待から全員とし、中には57 歳の者が躊躇する所を人生100 年時代死ぬまで看護師をと後押する例もあった。当初専従以外の配属部署は、重症患者の多い部署優先で集中治療室、次いで救急外来、更に一般外来等へと拡大した。研修講師等教育活動にも大いに起用している。特定行為の実施としては、皮膚排泄ケア認定看護師以外の認定看護師の実施は少ないが、チーム活動での積極性や薬物療法への関与の促進、病状等説明の分かり易さを患者・家族、同僚から評価される機会の増加など専門性の発揮が促進できたと考えている。