第54回(2023年度)日本看護学会学術集会 大阪

Presentation information

シンポジウム

シンポジウム1 看護管理者が認定看護師に特定行為研修の受講を促した経緯と特定認定看護師の活動の実際

Fri. Sep 29, 2023 1:15 PM - 2:45 PM 第3会場 (1003)

座長:荒木 暁子

講師:乾 早紀子・竹之内 美栄・村上 純子・石山 いずみ

[SY1-3] 中規模病院における特定認定看護師の看護実践

~がん薬物療法看護特定認定看護師の立場から~

村上 純子 (宮崎東病院副看護師長/がん薬物療法看護特定認定看護師)

【抄録】
 認定看護師制度が改正され、所定の研修を修了後、移行手続きにより新たな認定看護師(特定認定看護師)へ移行できる体制となった。特定行為研修で強化された臨床推論力や病態判断力を生かした実践により、チームのキ―パーソンとして活躍することが期待されている。
 がん化学療法看護認定看護師として一定の経験を積み、今後も実践者として歩みたいと考えていた私は、特定行為研修に惹かれた。また、自施設の機能として、高齢慢性疾患患者及び神経筋難病患者に対する地域の根幹的な医療機関であることから、在宅・慢性期領域における看護力の向上や、がん薬物療法の支持療法に関する知識を深めることが課題と考え、特定行為研修を受講した。研修修了後は、認定看護師の経験を基盤に、臨床推論やフィジカルアセスメント、臨床薬理学の知識を踏まえた医師との対話により、医療チームで思考を共有することの重要性が、信頼関係に繋がる重要なプロセスだと気づいた。
 このシンポジウムでは、自身の特定行為研修受講の動機や受講後の活動、実践内容について紹介し、特定認定看護師が担う役割や今後の展望について考えてみたい。