[SY1-4] 中規模病院における特定認定看護師育成から行為実践までの状況
~看護管理者の立場から~
【抄録】
当院が所在する宮崎県は、九州唯一の医師少数県である。特定行為研修においては、指定研修機関が国内で唯一未設置の状況が令和2年まで続き、育成環境に後れをとっていた。
当院は、神経難病及び呼吸器疾患、児童精神等の診療を主とするセーフティネット系の中規模医療機関である。セーフティネット医療とは、他の医療機関ではアプローチが困難な分野のことであり、重要な役割を果たしている。当院は、その役割を担う医師の高齢化から、将来的に医師不足が懸念される状況にある。
このような背景の中、認定看護師が本来の専門性発揮はもちろん、特定行為研修の受講によって実践を変化させ、専門性を拡大することには大きな意義がある。医師確保及び医師の働き方改革の推進の観点から組織にとってのメリットのみでなく、認定看護師をとりまく多くの看護職員にとって、臨床推論・アセスメント力の向上といった看護実践モデルの観点からも、看護の価値創造につながり得る。
今回は、認定看護師が専門性拡大に向けて研修受講から行為実践に至るプロセスでの看護管理者の関わり等について、当院が取り組んできたことを紹介する。
当院が所在する宮崎県は、九州唯一の医師少数県である。特定行為研修においては、指定研修機関が国内で唯一未設置の状況が令和2年まで続き、育成環境に後れをとっていた。
当院は、神経難病及び呼吸器疾患、児童精神等の診療を主とするセーフティネット系の中規模医療機関である。セーフティネット医療とは、他の医療機関ではアプローチが困難な分野のことであり、重要な役割を果たしている。当院は、その役割を担う医師の高齢化から、将来的に医師不足が懸念される状況にある。
このような背景の中、認定看護師が本来の専門性発揮はもちろん、特定行為研修の受講によって実践を変化させ、専門性を拡大することには大きな意義がある。医師確保及び医師の働き方改革の推進の観点から組織にとってのメリットのみでなく、認定看護師をとりまく多くの看護職員にとって、臨床推論・アセスメント力の向上といった看護実践モデルの観点からも、看護の価値創造につながり得る。
今回は、認定看護師が専門性拡大に向けて研修受講から行為実践に至るプロセスでの看護管理者の関わり等について、当院が取り組んできたことを紹介する。