都道府県看護協会公募企画②：愛知県 在宅領域における切れ目ない看護サービスの提供
～プラチナナースを活用した訪問看護 夜間オンコール体制構築への挑戦～

[LK2-2] 在宅領域における切れ目ない看護サービスの提供

加納 美代子 (豊田地域医療センター・愛知県訪問看護総合支援センター次長)

　T 市は在宅療養需要増加に伴い、戦略的・計画的な訪問看護師の人材確保と育成のため、行政・医療機関・訪問看護事業所・教育機関等との連携による訪問看護師育成センターを創設した。活動の 3 本柱は、人材確保・育成、相談・交流・情報提供、普及啓発である。
　今回、「地域に必要な看護職確保推進事業」の夜間オンコール体制の構築に参加した。そこでみえた現状は、事業所数は増加しても小規模が多く、限られた人数で 24 時間オンコール体制を維持していることである。また、管理者一人が 24 時間オンコール対応をほぼ 365 日行っている事業所では、マネジメント業務（労務管理や人材育成）の時間確保に苦慮している。管理者や訪問看護師個々の責任感・使命感、そして各事業所の自助努力に頼るだけでなく、法人を超えた体制の整備が必要ではないかと考える。
　今回の夜間オンコール体制実現には課題は多いが、複数事業所による連携体制を作り上げ、体制構築に向けての取り組みや人材確保に向けてのプラチナナースの起用は重要であり、訪問看護総合支援センターを活用した看護職を供給できる体制づくりが必要である。