第54回(2023年度)日本看護学会学術集会 横浜

講演情報

交流集会

交流集会7 病院の外来・診療所における在宅療養支援の強化に向けた人材育成
~研修プログラムの策定と試行結果から考える~

2023年11月9日(木) 13:15 〜 14:15 第4会場 (G301+G302)

座長:岩澤 由子

講師:田上 京子・栗原 サキ子・小串 路恵

[KR7-3] 病院の外来・診療所における在宅療養支援の強化に向けた人材育成

~研修プログラムの策定と試行結果から考える~

小串 路恵 (生協浮間診療所診療所統括師長)

【抄録】
 診療所は地域住民にとって身近な医療機関であり、全国の医療施設数においては半数以上を占める。また就業場所のうち診療所の看護職員数は18.8%を占めており、病院(60.5%)の次に多いが、診療所の看護活動については、あまり知られていない。
 本事業に参加した日本医療福祉生活協同組合連合会は、日頃から地域の医療・介護・福祉の連携を図りながら、地域に根ざした医療を展開している。今回当組織では、3 法人11 診療所で外来看護に従事する看護職員69 名(常勤46 名、非常勤22 名、不明1名)が本試行事業に参加した。一般に診療所では非常勤職員の比率が多く、当法人も多分にもれず、非常勤職員の研修時間の確保は課題であった。しかし研修の意義を各法人の看護管理者と共有することにより、教育やマネジメントに関わる意識も向上し、結果的に多くの非常勤職員が受講することが可能となった。また同じ診療所看護職員でも、初心者から熟練者、師長などの管理者など、異なる立場から互いに学び合えたほか、従来の看護活動を意味付ける貴重な学習機会となった。