[口演Y-46-2] オンラインツールを活用した認定看護管理者教育の評価
―ファーストレベル、セカンドレベル受講者のアンケートより―
Keywords:認定看護管理者教育、オンラインツール、効果的な授業
【目的】オンラインツールを活用した認定看護管理者教育課程ファーストレベル、セカンドレベル(以下、ファーストレベル、セカンドレベル)について評価し、効果的な授業のあり方について示唆を得る。【方法】研究デザインは、無記名式自記式質問紙による質的記述的研究である。対象は、A 教育機関の2019 ~ 2022 年度ファーストレベル、セカンドレベル受講者とした。教育課程終了時に集合法でアンケートを実施した。自由記載の内容からオンラインツールを活用した授業に関する記述を抽出し、意味の分かる範囲で区切りコード化し、類似性に基づいて抽象度を上げ、サブカテゴリ、カテゴリを生成した。倫理的配慮として、研究対象者に対し、研究参加は自由意思であること、得られたデータの管理、プライバシーの保護について説明し、同意を得た。【結果】対象者はファーストレベル283 名、セカンドレベル135 名であった。オンラインツールを活用した授業に関する記述を抽出し、意味の分かる範囲で区切った結果、ファーストレベルは、10 カテゴリ、33 サブカテゴリ、セカンドレベルは、12 カテゴリ、27 サブカテゴリが生成された。以下、カテゴリは『』で示す。ファーストレベルは、『オンラインツールの利便性』『オンラインツールの不便さ』『コミュニケーションツールとしての利便性』『コミュニケーションツールとしての不便さ』『オンライン授業に対するストレス』『オンライン授業の運営方法』『受講に関連した負担軽減』『対面式授業の要望』『新しい時代の授業形式』『他者からの動機づけ』が生成された。セカンドレベルは、上記10 カテゴリの内、『他者からの動機づけ』以外の9 カテゴリに加え、『オンライン授業継続の要望』『受講環境の問題』『情報リテラシーの獲得』が生成された。【考察】ファーストレベル、セカンドレベル受講者は、『オンラインツールの利便性』や『コミュニケーションツールとしての利便性』、『受講に関連した負担の軽減』等のメリットを感じながら受講していた。また、オンライン授業は『新しい時代の授業形式』であると認識していた。一方で、『オンラインツールの不便さ』や『オンライン授業に対するストレス』等のデメリットも感じており、デメリットを低減するための教育運営方法や環境を整備することが今後の課題である。