第54回(2023年度)日本看護学会学術集会 横浜

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ポスター

ポスター17群 看護職間・他職種との協働③

Wed. Nov 8, 2023 10:30 AM - 11:30 AM ポスター会場 (G1-G4)

座長:三輪 真砂子

[ポスターY-17-3] 多職種が関わる医療支援センターの取り組み

長谷川 理香, 藤井 美穂, 宍戸 真紀, 柳川 みゆき, 小亀 裕子, 田中 朗雄 (脳神経センター大田記念病院)

Keywords:医療支援センター、病床管理、患者相談窓口、総合案内、入退院センター

【目的】A 病院は199 床を有する脳神経疾患専門病院であり、一次脳卒中センターコア施設として、年間約1300 件の脳卒中患者、約2500 台の救急搬送患者を受け入れている。2021年1 月には、1 総合案内・患者相談窓口の充実、2 入退院センターによる外来から入退院までの一連の業務と情報共有の円滑化に向けた体制整備、3 多職種が関与する病床管理チームの情報の一元化を目的とし、院内に「医療支援センター」を設置した。今回、医療支援センターの取組について報告する。【方法】医療支援センター内に、1 総合案内チーム、2 患者相談窓口チーム、3 入退院センターチーム、4 病床管理チームの4 つのワーキンググループを編成し、活動を行った。研究期間 2022 年1 月~ 2023 年3 月 倫理的配慮 医療機関情報及び個人が特定されないよう配慮。【結果】2022 年1 月に医療支援センターを設置後、医療支援センターの役割、設置の目的についてセンター長、副センター長と共に院内外への周知を図った。2022 年4 月から4 つのワーキンググループを編成し、各グループのリーダーが中心となり、行動目標および計画を立て、毎月1 回医療支援センター会議を行い、進捗状況の確認を行った。総合案内チームによる外来受診患者へのサポート体制を構築し、認知拡大を図ったところ、患者相談窓口チームへの在宅医療相談件数が増加し、患者の相談内容に応じて専門職へ繋げることが可能となった。入退院センターチームでは、「入院時支援加算」の取得に向けた取組として、入退院センターにおける説明業務の見直しを行った。病床管理チームでは、看護部所属だったベッドコントロール師長を医療支援センターの所属とし、病床管理ミーティングへの参加者として、医師、リハビリ、退院支援相談員を加えたことで、院内全体の情報を一元化した上での病床管理が可能となり、2022 年度診療報酬改定での入院時支援加算の施設基準をクリアすることができた。【考察】医療支援センターを設置後、4 つのチームを編成しワーキングを行ったことで、多職種の専門性を生かすことができ、部署横断的な活動が可能となり、院内連携を深めることができた。特に病床管理チームに医師が参加したことで、医師らの病床管理への意識が高まったと考える。また、院内全体の情報が一元化されることで、多職種間での認識が高まり、効果的な患者支援が可能となった。