[ポスターY-38-2] 働き方改革につながる委員会活動の見直しによる心理・活動変化とその要因
Keywords:働き方改革、委員会活動、見直し、負担感、活動変化
【目的】A 病院看護部には13 の委員会がある。委員会活動は組織を活性化させる手法であるが時間外や持ち帰り業務の負担感が問題となっていた。そこで、委員会の種類・開催方法・活動時間・内容の見直しによる働き方改革を行った。委員会構成員の心理や活動変化とその要因を考察することで、負担軽減と職務のやりがい向上への示唆を得たいと考えた。【方法】令和4 年5 月~令和5 年3 月、委員会構成員の心理・活動変化について独自のアンケートを作成(見直し良否、負担感、時間確保、持ち帰り業務、自由記載)、令和3、4 年度(以下、R3、R4 とする)委員会構成員625 名を対象にWeb調査を実施、2 件・4 件法による傾向比較、自由記載は、KHCoder によるテキストマイニングで共起ネットワーク分析を実施、書面で研究主旨と自由参加、無記名、回答をもって同意を説明し、倫理委員会承認後に実施。【結果】回収率はR3:33 %、R4:38 %、〔見直し〕が「よかった」R3:84 %、R4:76 %、〔負担感〕R3、R4 ともに否定評価が、57%、70%。委員会別の回答にはバラつきがあり、「大いに減った」が多い委員会は、トップダウンの課題提示やムダな集計業務中止等、内容の改革をしていた。〔自部署での時間確保〕は、R3 は肯定・否定50%、R4 は否定評価64%、委員会別で差があり、タイムテーブルの変更、小集団活動を推奨した委員会は肯定評価が高かった。共起ネットワーク分析では、負担感と影響要因について関連するワードのネットワークを4 つ抽出、≪グループ活動≫≪多い≫、≪委員会活動≫≪委員会≫≪時間≫≪確保≫、≪自分≫≪作業時間≫、≪活動時間≫≪持ち帰り≫≪仕事≫であった。【考察】委員会の見直しは肯定的に受け止めていた。委員会別のバラつきは内容や活動スタイルの変更等、委員会リーダーの働き方改革を意識した見直しのビジョンと戦略、リーダーシップの影響が示唆された。共起ネットワーク分析から≪グループ活動≫の持ち方と≪多い≫課題の処理の仕方で、負担感は[大いに減った]か[全く変わらない]かの一方に傾く。≪委員会活動≫の≪委員会≫中もしくは自部署での≪時間≫≪確保≫が負担感の度合いに影響する。≪自分≫の≪作業時間≫がないと負担感は[全く変わらない]、≪活動時間≫の確保と≪持ち帰り≫≪仕事≫を減らすことは負担感が[大いに減った]につながると分析した。