[OR-3-3] 口述発表:教育 3実践報告 産学連携教育イノベーター育成プログラム2020
【はじめに】 インストラクショナルデザインを通して,Society5.0で活躍できる作業療法士を養成するための授業設計を考案し,文部科学省「Society5.0に対応した高度技術人材育成事業」の1つである,産学連携教育イノベーター育成プログラム2020 を修了させる事ができた.その概要を報告する.
【目的】 国際競争力の低下で,将来の働き方や生き方に悩み,若年層の自殺者も多い現実.さらに新型コロナウィルスが追い打ちを掛けた.学生を孤立させてはいけない.生き抜いてほしいとの思いを強くし,授業設計を考案した.
【方法】
ウェブサイトにおいて本プログラムの募集を知り,申請書と志望理由書を提出し応募した.選考方法は,一次審査(書類審査)と二次審査(オンライン面接)であった.
(1)産学連携教育イノベーター育成プログラム
「実務経験に基づいた実践知と,これに関連する理論・方法論など普遍的な学術知とをブリッジし,両者の対話・循環による相乗効果」が挙げられている.この「普遍的な学術知」として,「インストラクショナルデザイン」の基礎を修得した.
本プログラムの講習時間は計60時間,履修期間は9ヶ月間.学習は,同期型,非同期型のオンライン,アクティブラーニングであった.なお,2020年度受講生は,東北大学,熊本大学の合計56名であり,そのうち医療関係者は2名であった.
(2)インストラクショナルデザインインストラクショナルデザインを適用した実践演習(授業設計)を行った.
【倫理的配慮】ヘルシンキ宣言に沿った研究であり,所属施設には口頭にて本報告の目的と内容の説明を行い,同意を得た.また,発表に際し,事前に主催者の承諾を得ている.開示すべきCOIはない.
【結果】
(1)授業のテーマ設定
作業療法士デザイン,地方創生プロジェクト演習~ピンチをチャンスに~とした.
(2)授業設計の詳細および得られた知見
Society5.0をベースに,人と人とのつながりを大切に,仲間と協力しながら①パブリックコメントを提出できる②アイデア創出や応募ができる,授業を設計した.東京都市大学総合研究所の5つのユニットによる総合的都市計画を一部改変することで,自身の経験知や実践知を整理した.地方創生プロジェクトとして,2040年問題をベースに,生活,健康,インフラ,環境にカテゴリー分けし,AIやIoT活用,官民連携をおこない,その成果を教育や社会貢献に活かした.Society5.0で活躍する作業療法士になるためには,工学技術研究分野のAI,IoT/ICTを学習すること,成果による社会貢献として共同研究・社会実験・実用化が必要であることが示唆された.
【考察】得られた結果により,作業療法士がインストラクショナルデザインによる教育実践力を併せ持つことで,作業療法の視点や技術に関する新たな知見が速やかに共有されることが示唆された.
Society5.0において,作業療法士を無くならない仕事にするためにも,私たちが学び続けることは有用であると考えられた.
【引用文献,参考文献】
1.鈴木克明監修:インストラクショナルデザインの道具箱,2020
2.東北大学:産学連携教育イノベーター育成プログラム2020ハンドブック,2020
【目的】 国際競争力の低下で,将来の働き方や生き方に悩み,若年層の自殺者も多い現実.さらに新型コロナウィルスが追い打ちを掛けた.学生を孤立させてはいけない.生き抜いてほしいとの思いを強くし,授業設計を考案した.
【方法】
ウェブサイトにおいて本プログラムの募集を知り,申請書と志望理由書を提出し応募した.選考方法は,一次審査(書類審査)と二次審査(オンライン面接)であった.
(1)産学連携教育イノベーター育成プログラム
「実務経験に基づいた実践知と,これに関連する理論・方法論など普遍的な学術知とをブリッジし,両者の対話・循環による相乗効果」が挙げられている.この「普遍的な学術知」として,「インストラクショナルデザイン」の基礎を修得した.
本プログラムの講習時間は計60時間,履修期間は9ヶ月間.学習は,同期型,非同期型のオンライン,アクティブラーニングであった.なお,2020年度受講生は,東北大学,熊本大学の合計56名であり,そのうち医療関係者は2名であった.
(2)インストラクショナルデザインインストラクショナルデザインを適用した実践演習(授業設計)を行った.
【倫理的配慮】ヘルシンキ宣言に沿った研究であり,所属施設には口頭にて本報告の目的と内容の説明を行い,同意を得た.また,発表に際し,事前に主催者の承諾を得ている.開示すべきCOIはない.
【結果】
(1)授業のテーマ設定
作業療法士デザイン,地方創生プロジェクト演習~ピンチをチャンスに~とした.
(2)授業設計の詳細および得られた知見
Society5.0をベースに,人と人とのつながりを大切に,仲間と協力しながら①パブリックコメントを提出できる②アイデア創出や応募ができる,授業を設計した.東京都市大学総合研究所の5つのユニットによる総合的都市計画を一部改変することで,自身の経験知や実践知を整理した.地方創生プロジェクトとして,2040年問題をベースに,生活,健康,インフラ,環境にカテゴリー分けし,AIやIoT活用,官民連携をおこない,その成果を教育や社会貢献に活かした.Society5.0で活躍する作業療法士になるためには,工学技術研究分野のAI,IoT/ICTを学習すること,成果による社会貢献として共同研究・社会実験・実用化が必要であることが示唆された.
【考察】得られた結果により,作業療法士がインストラクショナルデザインによる教育実践力を併せ持つことで,作業療法の視点や技術に関する新たな知見が速やかに共有されることが示唆された.
Society5.0において,作業療法士を無くならない仕事にするためにも,私たちが学び続けることは有用であると考えられた.
【引用文献,参考文献】
1.鈴木克明監修:インストラクショナルデザインの道具箱,2020
2.東北大学:産学連携教育イノベーター育成プログラム2020ハンドブック,2020