[PP-4-3] 回復期病棟における患者家族とのラポール形成
【はじめに】
回復期リハビリテーション病院(以下,回リハ)では,主にADL向上・在宅復帰を目標に掲げている.しかし,必ずしもFIM利得が在宅復帰率向上・在院日数減少とはならない.今年度,新たに回リハを開設した当院での自宅退院に向けての取り組みを以下に報告する.
【当院での取り組み】
まず,早期から在宅復帰に向けての問題点を抽出し,再考を繰り返す.次に,病棟に加え,家族を据えたカンファレンスを実施し,現状から家での生活イメージが出来るか,介護の有無,具体的な方法,事前準備等々を考え,サポート・指導を平行している.また,必要に応じて家屋状況が分かる写真を持参してもらい,患者と共に在宅を想定したADL訓練の早期介入を行う.
【考察】
回リハでは,FIM利得・ADL向上にも関わらず,自宅退院へと繋がらない症例は少なくない.その理由として,退院先の受入れ体制が万全でない事が挙げられる.家族は,入院~退院時の異なる様子に戸惑いを感じる.医療従事者のみならず,患者親族らと共に経過を追い,常にアセスメントを行う事で,現状把握・将来を見据えた目標を共有し,自宅退院へと結びつく.
【今後の展望】
家族とのラポール形成が成された後でも,元通りの生活を希望されない事もある.本人に適した施設や方向性等を共に選択する為に,幅広く豊富な知識が求められる.次への架け橋となるよう,機能面に限らず,様々な局面からアプローチしていく事が必要である.
回復期リハビリテーション病院(以下,回リハ)では,主にADL向上・在宅復帰を目標に掲げている.しかし,必ずしもFIM利得が在宅復帰率向上・在院日数減少とはならない.今年度,新たに回リハを開設した当院での自宅退院に向けての取り組みを以下に報告する.
【当院での取り組み】
まず,早期から在宅復帰に向けての問題点を抽出し,再考を繰り返す.次に,病棟に加え,家族を据えたカンファレンスを実施し,現状から家での生活イメージが出来るか,介護の有無,具体的な方法,事前準備等々を考え,サポート・指導を平行している.また,必要に応じて家屋状況が分かる写真を持参してもらい,患者と共に在宅を想定したADL訓練の早期介入を行う.
【考察】
回リハでは,FIM利得・ADL向上にも関わらず,自宅退院へと繋がらない症例は少なくない.その理由として,退院先の受入れ体制が万全でない事が挙げられる.家族は,入院~退院時の異なる様子に戸惑いを感じる.医療従事者のみならず,患者親族らと共に経過を追い,常にアセスメントを行う事で,現状把握・将来を見据えた目標を共有し,自宅退院へと結びつく.
【今後の展望】
家族とのラポール形成が成された後でも,元通りの生活を希望されない事もある.本人に適した施設や方向性等を共に選択する為に,幅広く豊富な知識が求められる.次への架け橋となるよう,機能面に限らず,様々な局面からアプローチしていく事が必要である.