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[AHW29-06] 水田における野焼きによる炭素放出と残渣有機物の炭素分解
キーワード:有機炭素, 水田, 土壌, 分解, CO2
水稲収穫後の野焼きイベントによる炭素放出量を評価する目的で,野焼き前後の地上残渣採取調査を行い,炭素量を比較した.地上部炭素量の43%が収穫により持ち出され、30%が焼却によりCO2として放出されたことが推定された.また,単作水田土壌中の粗大有機物(COM)を3年間定期採取調査し,その炭素量の変化を分析して,収穫残渣の有機物分解による炭素放出量を評価した.4?6月の地温の上昇する時期に,粗大有機物の減少が促進されるが,夏季の栽培期間には分解が抑制された。1年が経過した後には,粗大有機物の70%が分解されると推測された.