日本地球惑星科学連合2014年大会

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口頭発表

セッション記号 A (大気海洋・環境科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW29_2PM1] JapanFlux:水・物質循環における陸域生態系の役割

2014年5月2日(金) 14:15 〜 16:00 314 (3F)

コンビーナ:*平野 高司(北海道大学大学院農学研究院)、山野井 克己((独)森林総合研究所)、市井 和仁(福島大学共生システム理工学類)、三枝 信子(国立環境研究所)、座長:市井 和仁(海洋研究開発機構)

15:30 〜 15:45

[AHW29-06] 水田における野焼きによる炭素放出と残渣有機物の炭素分解

岡田 和也1小野 圭介2、*岩田 徹1 (1.岡山大学大学院環境生命科学研究科、2.独立行政法人農業環境技術研究所)

キーワード:有機炭素, 水田, 土壌, 分解, CO2

水稲収穫後の野焼きイベントによる炭素放出量を評価する目的で,野焼き前後の地上残渣採取調査を行い,炭素量を比較した.地上部炭素量の43%が収穫により持ち出され、30%が焼却によりCO2として放出されたことが推定された.また,単作水田土壌中の粗大有機物(COM)を3年間定期採取調査し,その炭素量の変化を分析して,収穫残渣の有機物分解による炭素放出量を評価した.4?6月の地温の上昇する時期に,粗大有機物の減少が促進されるが,夏季の栽培期間には分解が抑制された。1年が経過した後には,粗大有機物の70%が分解されると推測された.