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[HTT32-05] 地域資源の保全活用に向けた情報の可視化に関する研究
キーワード:地域資源, ふるさと, GPS, 可視化
近年、地域の担い手不足や地域に対して無関心な住民の増大、近隣の人間関係の希薄化、地域への帰属意識の希薄化による地域の連帯感の喪失、モラルの低下などの問題が起きており、従来の行政主導型のコミュニティ政策だけでは、このような変化にきめ細かく対応することは困難となってきている。 本研究の対象地である明石市魚住町は、住民の半数以上が魚住町外からの転入者によって構成されているとともに、この地域は明石東部の既成市街地とは違い、里山の名残がある雑木林やため池、水路など豊かな田園環境が多く残る地域である。こうした地域において、今後、魚住町らしいまちづくりを進めていくためには、地域の様々な歴史・文化を掘り起こし理解した上で、現在の地域での生活を見つめることが重要である。それはまちで暮らす住民自身が、身近なまちの魅力を守り育てていくきっかけに繋がる。 また、ふるさとを形成するためには、地域資源を掘り起こし、まちの魅力を住民全員が共有し再確認する必要があり、お互いの価値観を共有することが第一歩である。そこで本研究では、魚住町に存在する地域資源を掘り起こし、位置情報を用いた可視化(マップ化)を行うことによって、貴重な地域資源の存在を後世にまで伝え、地域の魅力を住民が再認識することをまちづくりを行う上での1つの手法として提案する。