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[O04-P30] 地元加古川市-高砂市に広く分布する高級石材凝灰岩「竜山石」の廃棄粉末を利用した陶器の色相
キーワード:地質,岩石,化石
【概要】
竜山石には、青、黄、赤の3色があり、その石材販売は主要産業だが加工の際に出る大量の廃棄粉末の処理に困っている。廃棄粉末を地元で盛んな陶芸に活用しようと考え、信楽並漉粘土に様々な割合で竜山石の粉末を練り込んだ粘土板を作成し、様々な加熱温度・時間で焼成して発色を観察した。その結果、赤色竜山石は発色剤として有効である、加熱温度の上昇速度や粉末の大きさは色相変化に関係しない、粘土に酸化鉄鉱物が晶出して竜山石の酸化を阻害していることを明らかにした。他地域の破砕粉末や火山灰を利用して本研究と同じ結果が得られれば、疎んじられている火山灰の利用価値を広げることができる。
竜山石には、青、黄、赤の3色があり、その石材販売は主要産業だが加工の際に出る大量の廃棄粉末の処理に困っている。廃棄粉末を地元で盛んな陶芸に活用しようと考え、信楽並漉粘土に様々な割合で竜山石の粉末を練り込んだ粘土板を作成し、様々な加熱温度・時間で焼成して発色を観察した。その結果、赤色竜山石は発色剤として有効である、加熱温度の上昇速度や粉末の大きさは色相変化に関係しない、粘土に酸化鉄鉱物が晶出して竜山石の酸化を阻害していることを明らかにした。他地域の破砕粉末や火山灰を利用して本研究と同じ結果が得られれば、疎んじられている火山灰の利用価値を広げることができる。