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[SSS26-P11] 富士川河口地域における反射法地震探査
キーワード:反射法地震探査, 富士川
2014年2月に,富士川河口地域において反射法地震探査を実施した.この地域では富士川河口断層帯が確認されている.下川ほか(1996)はこの地域で反射法地震探査を実施し,入山瀬断層を確認している.また,静岡県総務部地震対策課(1996)は中山断層を確認している.我々の目的は,過去の研究よりもこれらの断層周辺の構造をより詳細に把握することである.調査路線は2本である.測線1(FJK1)は,富士川河口から西に海岸沿いを通り,向田川に至り,長さは3.5km程度である.測線2(FJK2)は,富士川右岸を海岸から2km程度北のほぼ東西の路線であり,いわゆる蒲原地震山を横切る.FJK2の長さは1km強である.震源は大型バイブレーター(IVI社製Y2400)を使用した.FJK1とFJK2のスイープ周波数はそれぞれ10-100Hzと10-120Hzとした.いずれの測線においても,スイープ長は12秒,記録長は16秒とした.受振にはSercel社製SG-10(固有周波数10Hz)とサンコーコンサルタント社製の分散型探鉱機DSS-12を使用した.FJK1の同時展開長は約1kmである.FJK2は固定展開とした.いずれの測線においても受振器は5m間隔で設置した.FJK1の発震記録例には反射波と推定されるイベントが見られる.しかしながら,これらは堤防によって生成されている可能性もある.今後,詳細な結果を示す予定である.