日本地球惑星科学連合2015年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 M (領域外・複数領域) » M-IS ジョイント

[M-IS23] ジオパーク

2015年5月25日(月) 16:15 〜 18:00 101B (1F)

コンビーナ:*尾方 隆幸(琉球大学教育学部)、渡辺 真人(産業技術総合研究所地質情報研究部門)、有馬 貴之(帝京大学 経済学部 観光経営学科)、平松 良浩(金沢大学理工研究域自然システム学系)、大野 希一(島原半島ジオパーク協議会)、藁谷 哲也(日本大学大学院理工学研究科)、植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)、座長:藁谷 哲也(日本大学大学院理工学研究科)、有馬 貴之(帝京大学 経済学部 観光経営学科)

17:36 〜 17:39

[MIS23-P05] 山陰海岸ジオパークにおける情報ツール利用の現状と課題

ポスター講演3分口頭発表枠

*得田 雅人1松原 典孝1先山 徹1井口 博夫1 (1.兵庫県立大学大学院地域資源マネジメント研究科)

キーワード:ジオパーク, ジオツーリズム, 情報ツール, 山陰海岸ジオパーク

ジオパークでは、持続可能な地域の発展を目的としてジオツーリズムの活用を積極的に行っており、PRのために様々な情報ツールを用いて情報を発信している。例えば、ホームページ・パンフレット・看板・ガイド・アプリ・SNS等である。これらの情報ツール利用の現状を把握し、今後の課題を導き出すため、山陰海岸ジオパークにおけるホームページ・看板・ガイドの利用調査を行った。
このうちホームページでは、訪問者の約7割が新規で、半数以上は1ページのみの閲覧で終わってしまっていることや、ページの読み込みに時間がかかっていることが明らかとなり、ホームページは十分に活用できていないという結果を得た。一方で、海外や国内ではジオパークエリア外からの閲覧があり、他地域にも一定数以上の利用者がいることも明らかとなった。
また、山陰海岸ジオパークの見どころの一つである玄武洞公園で看板とガイドの利用調査を行った。看板の利用率は約26%、ガイドの利用率は約10~30%という結果が得られ、効果的に活用されているとは言えないということが明らかとなった。
これらの結果から、今後はジオパークにおける情報ツールをより効果的に活用し、海外やジオパークエリア外の閲覧者に対するPR方法等について、検討していく必要がある。