日本地球惑星科学連合2016年大会

講演情報

口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-03] 地球惑星科学のアウトリーチ

2016年5月22日(日) 15:30 〜 17:00 101A (1F)

コンビーナ:*植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)、長谷川 直子(お茶の水女子大学)、大木 聖子(慶應義塾大学 環境情報学部)、座長:植木 岳雪(千葉科学大学危機管理学部)

16:45 〜 17:00

[G03-24] 研究者のアウトリーチ活動はなぜ報われないか?

★招待講演

*植木 岳雪1 (1.千葉科学大学危機管理学部)

キーワード:アウトリーチ、評価、ジャーナル

科学研究の成果の社会還元のために,研究者のアウトリーチの必要性が言われて久しい.アウトリーチ活動に対する個人の向き不向きはさておき,研究者が一般市民や児童・生徒に対して講演,実験,野外観察会,サイエンスカフェなどのアウトリーチ活動を行うことについては,現在,ほとんどの研究者は意義を認めているだろう.それに反して,研究者がアウトリーチ活動をしても多くの場合は評価されず,少数の研究者にアウトリーチ活動が集中しているように見える. その原因は,研究者のアウトリーチ活動の評価軸が定まっていないためと思われる.研究者は論文(場合によっては特許も)の数,質で評価されるが,アウトリーチ活動は論文になりにくいのである.研究者のアウトリーチ活動の充実のためには,アウトリーチ活動を論文化できるスキームが必要であり,ここではアウトリーチジャーナルを提案する.それは,学校教育の各教科・科目,生涯学習,野外教育,科学コミュニケーション,防災・安全,ジオパーク,自然保護など,多様な分野で行われているアウトリーチ活動を横断的にすべて包含するものである.