日本地球惑星科学連合2016年大会

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口頭発表

セッション記号 G (教育・アウトリーチ) » 教育・アウトリーチ

[G-04] 小・中・高・大の地球惑星科学教育

2016年5月22日(日) 09:15 〜 10:30 203 (2F)

コンビーナ:*畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、座長:畠山 正恒(聖光学院中学高等学校)、根本 泰雄(桜美林大学自然科学系)

09:15 〜 09:30

[G04-01] 海の成因に関する生徒研究

*小森 信男1 (1.東京都大田区立蒲田中学校)

キーワード:生徒研究、岩石の風化、玄武岩、塩酸、中和

筆者は、東京都区立中学校で岩石の風化変質実験に関する生徒探究活動を25年間指導している。現在は、海の成因に関する岩石の風化実験を行っている。この実験は、塩酸に代表的な火成岩6種を浸し、塩酸が中和される程度や中和後に生じる物質を調べる実験である。
この実験によって、特に玄武岩は、水中に溶け出る物質の質量が多く、塩酸を中和するはたらきも大きいという結果が得られた。玄武岩は、海の地殻をつくる主な岩石と言われており、塩酸の海が中和される大きな要因のうちの一つになった可能性はある。
岩石の風化実験は、専門家によってあまり行われていない領域であり、生徒や指導教員の興味関心次第で、惑星科学の発展に貢献できる成果を上げることが可能と考えている。