[M-IS09] ガスハイドレートと地球環境・資源科学

[MIS09-07] 7K13広域調査で明らかになった富山トラフの詳細堆積地形

*中嶋 健¹、佐藤 幹夫¹、弘松 峰男²、青木 伸輔³、柳本 裕³、松本 良³ (1.産業技術総合研究所地圏資源環境研究部門、2.海洋研究開発機構、3.明治大学)

表層メタンハイドレートの資源量把握のための広域地形調査を目的として2013年に行われた第７開洋丸による7K13航海で，マルチビーム音響測深とサブボトムプロファイラーにより富山トラフ内の詳細な海底地形及び後方散乱データが得られた（松本ほか，2014）．
本研究では，その際に得られた富山深海長谷上流部の詳細堆積地形の特徴についていくつか紹介する．
富山深海長谷上流部の長谷底には，point bar, longitudinal barなどの様々なタイプのバーが認められる．また，チャネルのtranslationに伴ってテラスが形成されている例が認められる．また，長谷底にはチャネルに直交する崖とその下流にできたプール地形も認められる．
富山深海長谷屈曲部の外側自然堤防上には，大規模なセディメントウェーブ地形が発達する．この中には自然堤防上の大規模なスコア地形を伴うものもあり，サイクリックステップの機構で出来たことを示唆している．
本研究は平成25年度経済産業省メタンハイドレート開発促進事業によるデータを用いた.

文献：
松本 良・弘松峰男・青木伸輔・柳本 裕・佐藤幹夫・中嶋 健（2014）広域地形地質調査：ガスチムニーの広域マッピング，表層メタンハイドレート・フォーラム 表層メタンハイドレートの資源化を目指して，3-1.