日本地球惑星科学連合2016年大会

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[O-02] 高校生によるポスター発表

2016年5月22日(日) 13:45 〜 15:15 ポスター会場 (国際展示場 6ホール)

コンビーナ:*原 辰彦(建築研究所国際地震工学センター)、久利 美和(東北大学災害科学国際研究所)、紺屋 恵子(海洋研究開発機構 地球環境変動領域)、成瀬 元(京都大学大学院理学研究科)、山田 耕(早稲田大学政治経済学術院)

13:45 〜 15:15

[O02-P36] 南平高校周辺の地形と気象との関連性

*甲田 聖志郎1高木 飛鳥1久保 雄暉1田村 章1 (1.東京都立南平高校)

キーワード:風向、風速、風向風速計、急傾斜地崩壊危険箇所

南平高校では6年ほど前に、港湾局から譲り受けた風向・風速計(YOKOGAWA)により記録を取り続けてきている。2012年4月3日に日本各地で強風による被害が起きた。隣接する八王子市でも38.9m/sの強風が観測されたが、本校における風速は12m/sであった。私たちは本校への風が抑えられていた原因として、地形の特徴が影響しているのではないかと考えた。そこで、本校の立地条件と風速の関係を探るため、過去の風速データと実験モデルの作成から、調査・研究を行った。研究方法としては、風向風速計のデータを表に変換し、本校に吹く風の特徴をまとめ、その結果が南平高校周辺だけの特有のものかどうかを気象庁の八王子・府中のデータとの比較を行い、違いやその規則性を考えた。そのデータと地形に関連性があるかの検証のため、自分たちで学校周辺の立体地形図を発泡スチロールで作成し、実際に近い条件を仮定した風を当て、その結果を元のデータと比較した。また別の見方として、本校南東側の斜面が東京都の急傾斜地崩壊危険箇所に指定されており、崩壊の危険性が懸念されていることを受け、現地調査を行って地層のサンプルの採取や、地層の広がり、地層の傾きを調査した。その後、サンプル内の火山灰層等はパンニングにより抽出して双眼実体顕微鏡による同定作業を行い、それらの結果から自分たちなりに考察を立てた。