日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[EE] Eveningポスター発表

セッション記号 A (大気水圏科学) » A-HW 水文・陸水・地下水学・水環境

[A-HW20] 流域の物質輸送と栄養塩循環-人間活動および気候変動の影響-

2018年5月21日(月) 17:15 〜 18:30 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 7ホール)

コンビーナ:齋藤 光代(岡山大学大学院環境生命科学研究科)、小野寺 真一(広島大学大学院総合科学研究科)、細野 高啓(熊本大学大学院先導機構、共同)、Adina Paytan(University of California Santa Cruz)

[AHW20-P11] 琵琶湖東岸における水素・酸素安定同位体比の高度効果と水質特徴

*友澤 裕介1小野寺 真一1齋藤 光代2 (1.国立大学法人 広島大学 大学院総合科学研究科、2.岡山大学大学院環境生命科学研究科)

キーワード:酸素安定同位体比、水素安定同位体比、高度効果

降水中の水素・酸素安定同位体比には高度効果があることが知られている。また,季節変動と地域による差があることも分かってきている。
 流域の水の流動を把握するにあたり、同位体比はトレーサーとして有用ではあるが、その地域のより確かな高度効果を把握することは涵養域を推定するうえで重要である。

 本研究では、琵琶湖東岸の地下水及び栄養塩類の流れを把握するにあたり、安定同位体比の高度効果の確認を行った。
 夏季と冬季(2017年7月,12月)に芹川上流域の沢水の採取及び分析をした結果、酸素安定同位体比の高度効果は-0.15~-0.13‰/100mであった。
 また、同時に高度効果の相関ラインから外れる水も確認され、それらの水質は同様の傾向を示し、異なる水文プロセスの存在も示唆された。