[G03-P07] 中学生を対象とした理科における水防の教育に関する意識調査結果:2017年秋田県大仙市西部の雄物川による水害を例として
キーワード:洪水、防災教育、理科
平成29年公示の中学校学習指導要領理科では、防災に関する扱いが旧課程よりも重視されており、理科の授業においても防災教育へ一層貢献することが期待されている。今後、理科教育における防災教育の教材・指導法の充実が、実践に基づいて図られる必要がある。
自然災害の学習にあたっては、地域の事例をもとに教材化することが求められると思われる。教材開発にあたり生徒の実態を明らかにすることは、指導法の有効性を高めるうえで大切である。筆者の勤務先が位置する秋田県では、主な自然災害リスクの一つが洪水災害であり、主要河川沿いでは、広く水害をもたらすことがある。例えば2017年7月22~23日の秋田県地方の大雨により、秋田県中部の雄物川流域で溢流が発生し、広い範囲の農地や宅地が浸水した。本研究では洪水災害を例として、中学校理科における防災教育推進に先立ち、2017年の洪水被災地域に位置する秋田県大仙市立X中学校生徒の防災教育に対する意識調査を行い、指導方針立案の基礎資料とする。
なお、本調査は、対象生徒家族の被災状況の程度から、調査を実施しても支障がないと対象校の校長・理科教員に判断していただいた。
調査は、質問紙法により行い、以下の項目について尋ねた。
1.浸水被害に遭ったか。
2.雄物川流域の水害について、どう思ったか。
3.避難所(中学校)でボランティア活動に取り組んだか。
4.避難所で行われたボランティア活動についてどう思うか。
5.水害について、いつ学んで必要があると思うか。
6.雄物川の水があふれるのはどのようなときだと思うか。
7.水害について中学校で学習しなければならないとき、どのような内容を学びたいか。
8.あなたはこれから高校卒業までに、取り組んでおきたいことは何か。
上記の調査結果について報告する。
なお、本研究は平成29年度河川財団による助成を受けた。
自然災害の学習にあたっては、地域の事例をもとに教材化することが求められると思われる。教材開発にあたり生徒の実態を明らかにすることは、指導法の有効性を高めるうえで大切である。筆者の勤務先が位置する秋田県では、主な自然災害リスクの一つが洪水災害であり、主要河川沿いでは、広く水害をもたらすことがある。例えば2017年7月22~23日の秋田県地方の大雨により、秋田県中部の雄物川流域で溢流が発生し、広い範囲の農地や宅地が浸水した。本研究では洪水災害を例として、中学校理科における防災教育推進に先立ち、2017年の洪水被災地域に位置する秋田県大仙市立X中学校生徒の防災教育に対する意識調査を行い、指導方針立案の基礎資料とする。
なお、本調査は、対象生徒家族の被災状況の程度から、調査を実施しても支障がないと対象校の校長・理科教員に判断していただいた。
調査は、質問紙法により行い、以下の項目について尋ねた。
1.浸水被害に遭ったか。
2.雄物川流域の水害について、どう思ったか。
3.避難所(中学校)でボランティア活動に取り組んだか。
4.避難所で行われたボランティア活動についてどう思うか。
5.水害について、いつ学んで必要があると思うか。
6.雄物川の水があふれるのはどのようなときだと思うか。
7.水害について中学校で学習しなければならないとき、どのような内容を学びたいか。
8.あなたはこれから高校卒業までに、取り組んでおきたいことは何か。
上記の調査結果について報告する。
なお、本研究は平成29年度河川財団による助成を受けた。