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[HDS10-12] 沿岸域の詳細地形データ整備は津波防災における焦眉の課題
キーワード:水深データ、沿岸域、津波災害
2011年東北津波が発生した。沖合のGPS波浪計に記録された津波高には大きな違いはなかったが、海岸に達した津波高には明確な差が現れた。その検証をするために、三陸沿岸域を対象に、実績高さを踏まえた津波シミュレーションを実施した。例えば、気仙沼湾と広田湾は隣接する湾であるが、陸前高田市での津波高さは気仙沼市の3倍近くに達した。その原因は地形効果、すなわち海底地形の影響であった。
津波は巨大災害を引き起こすが、その頻度は低い。津波シミュレーションは津波被害を推定するための強力な手段である。しかし、計算の基礎となる海域の地形データの精度は極めて低い。津波の進行、集中、ばらつきは海底の地形に依存するため、地形の精度が保証されていることが重要である。
津波防災のためには、全国レベルで沿岸域の地形データを整備し、海陸統合データとして公表することが、津波防災における焦眉の課題である。
津波は巨大災害を引き起こすが、その頻度は低い。津波シミュレーションは津波被害を推定するための強力な手段である。しかし、計算の基礎となる海域の地形データの精度は極めて低い。津波の進行、集中、ばらつきは海底の地形に依存するため、地形の精度が保証されていることが重要である。
津波防災のためには、全国レベルで沿岸域の地形データを整備し、海陸統合データとして公表することが、津波防災における焦眉の課題である。