日本地球惑星科学連合2018年大会

講演情報

[JJ] 口頭発表

セッション記号 H (地球人間圏科学) » H-DS 防災地球科学

[H-DS11] 湿潤変動帯の地質災害とその前兆

2018年5月22日(火) 15:30 〜 17:00 201B (幕張メッセ国際会議場 2F)

コンビーナ:千木良 雅弘(京都大学防災研究所)、小嶋 智(岐阜大学工学部社会基盤工学科)、八木 浩司(山形大学地域教育文化学部、共同)、内田 太郎(国土技術政策総合研究所)、座長:太田 岳洋

16:15 〜 16:30

[HDS11-08] 降雨ピークから遅れて発生する斜面崩壊に関する実態分析

*鈴木 大和1神山 嬢子1戸舘 光1野呂 智之1吉野 弘祐2秋山 怜子2松田 昌之2 (1.国土交通省 国土技術政策総合研究所、2.アジア航測(株))

キーワード:斜面崩壊、遅れ崩壊、二次災害防止

降雨の停止後や小康状態時など降雨ピークから遅れて斜面崩壊が発生する場合がある。近年では平成28年8月北海道羅臼町で、降雨が止んでから30時間以上経過した後に斜面崩壊が発生した。このような時間帯は、住民の避難所からの帰宅や消防・警察・国土交通省等による災害発生直後の現場活動と重なる恐れがあり、降雨ピークを過ぎた後においても二次災害防止のための適時適切な警戒対応を行う必要がある。そこで、このような斜面崩壊の実態を解明することを目的として、降雨ピークから遅れて発生した斜面崩壊を対象に、現象の形態や特徴等の実態を分析した。また、降雨ピークから遅れて斜面が崩壊する要因とメカニズムについて検討を行った。