[O02-P18] 夜空の明るさと環境要因の関係
キーワード:夜空の明るさ
私たちは、本校(横浜市鶴見区)に設置されているSky Quality Mater(SQM)で計測している夜空の明るさ(等級)を示す記録を基に、夜空の明るさと環境要因の関係を研究している。今回は、月の高度・雲量との関係について発表する。
まず、月の高度と夜空の等級の関係については、月の高度による等級の変化が0.725見られた。この等級の変化は、高度の差が20°以上あり、月の高度の高い時の等級が月の高度の低い時の等級より小さい(つまり、月の高度が高い時の方が夜空は明るいことを示す)データを、20組抽出して等級の差(月の高度が低い時の等級-高度が高い時の等級)の平均値を求めたものである。また月が沈む前後での等級の変化が0.399見られた。この変化は、月が沈む前後(一方のデータの月の高度が正、もう一方のデータの月の高度が負)になっているデータの中から月が沈む前の等級が月の沈んだ後の等級より小さい(つまり、月が沈む前の方が月が沈んだ後より明るいことを示す)データを10組抽出して等級の差(月が沈んだ後の等級-月が昇っているときの等級)の平均値を求めたものである。次に、雲量と夜空の明るさの関係については、雲量が多い日ほど夜空は明るいという結果が得られた。この結果は雲への反射により隣町からの光が届く、という先行研究の結果を支持している。
今後も夜空の明るさと環境要因の関係について研究し、その結果を天体観測などに活用していきたい。
まず、月の高度と夜空の等級の関係については、月の高度による等級の変化が0.725見られた。この等級の変化は、高度の差が20°以上あり、月の高度の高い時の等級が月の高度の低い時の等級より小さい(つまり、月の高度が高い時の方が夜空は明るいことを示す)データを、20組抽出して等級の差(月の高度が低い時の等級-高度が高い時の等級)の平均値を求めたものである。また月が沈む前後での等級の変化が0.399見られた。この変化は、月が沈む前後(一方のデータの月の高度が正、もう一方のデータの月の高度が負)になっているデータの中から月が沈む前の等級が月の沈んだ後の等級より小さい(つまり、月が沈む前の方が月が沈んだ後より明るいことを示す)データを10組抽出して等級の差(月が沈んだ後の等級-月が昇っているときの等級)の平均値を求めたものである。次に、雲量と夜空の明るさの関係については、雲量が多い日ほど夜空は明るいという結果が得られた。この結果は雲への反射により隣町からの光が届く、という先行研究の結果を支持している。
今後も夜空の明るさと環境要因の関係について研究し、その結果を天体観測などに活用していきたい。