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[G01-03] ダムの限界と洪水の関係が想定される事例と防災教育の意義
キーワード:平成30年7月豪雨、ダム管理、特例操作(ただし書き操作)、人為災害、情報共有、事例研究
2018年の西日本豪雨で深刻な洪水被害が起きた岡山県の高梁川と愛媛県の肱川では,上流のダムで緊急放流(特別捜査,ただし書き操作)がいずれも行われた.これらの行為が今回の洪水に対してどのような影響を与えたか評価することは難しいが,被害があった地元からは「事前の情報提供が届かなかった」「人災ではないか」といった声も上がっている.
ダムの堆砂や老朽化の問題が顕在化する一方で,異常な強雨が経年的に増加しているなか,少なくとも類似の事例,すなわち「下流で洪水」「上流で緊急放流」という関係の事例が過去にどれだけあり,どういった対策がとられてきたのかについては明らかにする必要がある.
そこで筆者らは主要三紙のウェブデータベースを調べ,過去60年で65件の事例をリストアップした.その結果,肱川の鹿野川ダムなどでは類似の事例が繰り返されていることがわかった.一方,地元との情報共有を充実させることで,被害が減少したと考えられるダムも認められた.本発表ではリストの紹介とそこから見えてくる課題,および改善に向けた防災教育としてのとりくみについて報告する.
ダムの堆砂や老朽化の問題が顕在化する一方で,異常な強雨が経年的に増加しているなか,少なくとも類似の事例,すなわち「下流で洪水」「上流で緊急放流」という関係の事例が過去にどれだけあり,どういった対策がとられてきたのかについては明らかにする必要がある.
そこで筆者らは主要三紙のウェブデータベースを調べ,過去60年で65件の事例をリストアップした.その結果,肱川の鹿野川ダムなどでは類似の事例が繰り返されていることがわかった.一方,地元との情報共有を充実させることで,被害が減少したと考えられるダムも認められた.本発表ではリストの紹介とそこから見えてくる課題,および改善に向けた防災教育としてのとりくみについて報告する.