日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] ポスター発表

セッション記号 P (宇宙惑星科学) » P-PS 惑星科学

[P-PS06] 惑星科学

2019年5月28日(火) 15:30 〜 17:00 ポスター会場 (幕張メッセ国際展示場 8ホール)

コンビーナ:黒崎 健二(名古屋大学大学院 理学研究科 素粒子宇宙物理学専攻)、仲内 悠祐(宇宙航空研究開発機構)

[PPS06-P04] 太陽系(惑星・小惑星帯・地球・月)の起源を一度限りの進化の複数(16)結果からアブダクションで検証する理論モデルを「マルチインパクト仮説」で,提案,
cf.シミュレーションはN数が1のアブダクション一例である.

*種子 彰1 (1.SEED SCIENCE Lab.)

キーワード:マルチインパクト仮説、アブダクションで検証、太陽系(惑星・小惑星帯・地球・月)の起源、一度限りの進化の複数(16)結果、起源の検証方法

今まで太陽系の起源の探究帰納法や演繹法で行ってきたが,過去まで時間を遡れない為に,真理の探究遅々として進まなかった. 理論は詳細な実験の結果だけを複数の結果を説明する事で法則を検証してきた.
初期状態は不明再現実験の不可能起源仮説の検証は,現実に一度限りの進化は起きたので,現状と云う太陽系の惑星や特に地球や月の複数の特徴全て統一的に説明するAbductionと云う方法で検証できる。

今までの月の起源仮説「ジャイアントインパクト仮説」マントルだけの月をつくるシミュレーションであり,それ以外の月の特徴は一つも説明できなかった.アブダクションで云えばN=1の例証でしか無い、
しかし,「マルチインパクト仮説」は,成分がマントルである月の起源だけでなく,月の軌道エネルギー(60・Re)や,月の偏芯(常に表面が地球を向く),月の海の起源,月の裏面が無い理由も説明できた

更に月の起源仮説でありながら,太陽系の他の特徴小惑星帯の起源分化した地球隕石の起源地球の海(60%>,5km深さ)の起源プレート境界の起源プレートテクトニクスの起源駆動力の起源環太平洋孤児洋列島と背弧凹海盆の起源プレート相互の重なりの起源地軸傾斜の起源ダイヤモンド鉱山の起源バンアレン帯偏芯の起源ティチス海の起源地軸傾斜の起源プレート移動方向急変の危険生物種大絶滅の起源木星大赤斑の起源水星コアリッチの起源冥王星の起源アルプスとチベット高地の起源大陸移動説の起源まで統一的に説明できる事で,アブダクションとして検証できたと云える.特に,アイソスタシーによる平均5kmの深海底形成と,アセノスフェアによるプレートのエアーホッケー状態は,慣性能率の偏芯による地球プレートの駆動力であり,CERRA断裂によるCERRAマントルトレーン小惑星と成り,地球軌道との交点での衝突は,月の射出と地球マントル欠損であり,複数の海の起源であり,生物種大絶滅の起源でもある.地球マントルの亀裂はプレート境界の起源であり,環太平洋背弧凹海盆はプレート重なりの起源でもある.高緯度衝突は地軸傾斜の起源であり,南極大陸が地軸へ収まり不動と成る事駆動力の検証でもある.
太陽系(惑星・小惑星帯・地球・月)の起源を,一度限りの進化の複数(16)結果からアブダクションで検証する理論モデルを提案した特に地球への衝突速度と角度(12.4km/s,36.4度)月軌道エネルギー(60・Re)を示せたことは特筆に値する.ついでにフィーデングゾーンとボーデの法則も示せた.理論モデルアブダクションの勝利である.
S-CG61,U-08,S-SS12,P-PS06,P-PS07 にエントリーしました.口頭とポスター会場でお会いして議論して下さい.