日本地球惑星科学連合2019年大会

講演情報

[J] 口頭発表

セッション記号 S (固体地球科学) » S-CG 固体地球科学複合領域・一般

[S-CG55] 地殻流体と地殻変動

2019年5月30日(木) 09:00 〜 10:30 A11 (東京ベイ幕張ホール)

コンビーナ:北川 有一(産業技術総合研究所地質調査総合センター地震地下水研究グループ)、小泉 尚嗣(滋賀県立大学環境科学部)、梅田 浩司(弘前大学大学院理工学研究科)、角森 史昭(東京大学大学院理学系研究科地殻化学実験施設)、座長:北川 有一(産業技術総合研究所地質調査総合センター地震地下水研究グループ)、角森 史昭(東京大学大学院理学系研究科地殻化学実験施設)

09:50 〜 10:05

[SCG55-04] ガンマ線スペクトル計測による土壌ラジウム濃度測定システムの開発

*角森 史昭1永井 滋一2吉井 淳治3木村 吉秀4鎌倉 快之5井上 雄紀5佐藤 典仁6櫻木 史郎7志⽔ 隆⼀8V Gluchschenko9 (1.東京大学大学院理学系研究科地殻化学実験施設、2.三重大学、3.福島県立医科大学、4.大阪大学、5.大阪工業大学、6.千代田テクノル、7.ユニオンマテリアル、8.大阪大学産連本部、9.カザフスタン核物理研究所)

キーワード:土壌中ラジウム濃度、ガンマ線分光

ガンマ線スペクトルの解析によって土壌中のラジウム濃度を分析するための測定システムを開発したので報告する。ガンマ線計測には、日本学術振興会福島支援事業(2011年度~2016年度)で開発されたSrI2(Eu)/MPPCディテクタ(以下ディテクタ)を用いた。室内において、遮蔽無しで上方を向けて測定を行うと、建材に使用されているコンクリート中のラジウム娘核種(214-ビスマスなど)からの強いガンマ線が測定されてしまうので、厚さ5cmの鉛ブロックによってディテクタを遮蔽した。これによりバックグラウンドを80%低減することができた。214-ビスマスのピーク面積を使って土壌中のラジウム濃度を決定するために、地球化学標準岩石試料JG-1(地質調査総合センター)を使って検量線を作成した。当日は、このシステムの問題点を解決するための議論を行う。